2025年度講座スケジュール
メインテーマ
「山と森林、ひろがる世界」
第1回(公開講座申込)
登山を知って変わったものの見方
5月15日(木)14:00〜15:30
会場 昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館) / 開場 13:15 開演 14:00
市毛 良枝 俳優
講座のポイント
世の中は固定観念、既成概念にあふれている。登山は危険としか思わなかったが、登ってみたら想像以上のことがたくさんあった。危険は確かにあるが、何を選び、どう行動するか、何を感じ取るか、主体は自分。体験し、捉え方は確実に変化した。
プロフィール
俳優。1971年にテレビドラマ「冬の華」でデビュー。以後、テレビ、映画、舞台、講演と幅広く活躍。40歳から始めた登山を趣味とし、キリマンジャロ、ヒマラヤの山々にも登っている。環境問題にも関心を持ち、1998年に環境庁の環境カウンセラーに登録。また特定非営利活動法人日本トレッキング協会の理事を務めている。著書に「山なんて嫌いだった」「73歳、ひとり楽しむ山歩き」など。今春、新刊が発売予定。
第2回
火山の何が危険なのか
6月19日(木)18:00〜19:30
会場 中央カレッジグループ本部ビル6Fホール / 受付開始 17:30 開演 18:00
寺田 暁彦 東京科学大学 草津白根火山観測所 准教授
講座のポイント
草津白根山の火山災害は、どのような機序で起こるのでしょうか。そのような災害を防ぐことはできるのでしょうか。草津白根山をはじめとする活火山を、観光で訪れる皆様とともに考えたいと思います。
プロフィール
1974年東京都生まれ。東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程を2003年に修了、博士(理学)。北海道大学(有珠山)、京都大学(阿蘇山)での研究経験を経て、2009年から草津町内の草津白根火山観測所を拠点として火山研究に従事している。同火山に展開された火山観測網の維持・管理を行いながら、研究成果を地域と共有することで社会貢献を目指している。
第3回
山伏はなぜ山に伏すのか ―妙義山の山岳信仰を探る―
7月24日(木)18:00〜19:30
会場 中央カレッジグループ本部ビル6Fホール / 受付開始 17:30 開演 18:00
片山 惠遍 修験行者
講座のポイント
日本人にとって山とは何か。死後の魂は山に登り、田の神は山からやってきて、鬼は山奥に巣食う。山は生活に隣接する異界だ。その異界に入り修行をする者たちは山伏と呼ばれ、彼らの生きる道は修験道と呼ばれた。彼らは妙義山に何を観たのか。
プロフィール
岡山県倉敷市出身。修験行者。金峯山寺にて得度。2023年に修験道の総本山のある吉野町(奈良県)より妙義に移り住み、妙義修験の調査と山岳信仰文化の継承活動を行う。
第4回
山岳古道 謎多きその実像に迫る
9月25日(木)18:00〜19:30
会場 中央カレッジグループ本部ビル6Fホール / 受付開始 17:30 開演 18:00
根井 康雄 日本山岳会群馬支部長
講座のポイント
人々はさまざまな目的で頂を目指し、山を登り、峠を越え、尾根や谷に多くの道を残してきました。日本山岳会120周年記念事業として群馬県内の山岳古道を調べる中からわかってきたこと、そして古道歩きの魅力とその奥深さをお伝えしたいと思います。
プロフィール
1954年群馬県前橋市生まれ。県立前橋高から群大教育学部を卒業し、上毛新聞社入社。出版局では山や自然に関する多数の書籍・雑誌出版に携わる。出版局長、印刷局長などを経て2014年定年退職。10代から山岳会に所属し、現在、日本山岳会群馬支部長。日本山岳文化学会会員。
第5回
森林を活かすグリーンインフラ(GI)
10月23日(木)18:00〜19:30
会場 中央カレッジグループ本部ビル6Fホール / 受付開始 17:30 開演 18:00
島多 義彦 株式会社フジタ特別主席コンサルタント 日本建設業連合会GIワーキングリーダー GI官民連携プラットフォーム技術部会幹事
講座のポイント
脱炭素・自然再興の潮流や社会経済の中で、自然の機能を活用して社会課題を解決するグリーンインフラとして森林の保全・活用が期待されています。森林の課題や最新の取り組み・技術を知り、これからの森林について考えましょう。
プロフィール
1965年石川県生まれ。金沢大学土木工学科卒業。技術士(建設部門)。(株)フジタに入社し、水環境、生物多様性保全・再生、グリーンインフラ、建設公害、環境アセスメントに関する技術開発・コンサルタント業務に従事。南貞山運河の動植物保全で生物多様性アクション大賞2018入賞。2017年から日本建設業連合会グリーンインフラWGリーダー、2020年からグリーンインフラ官民連携プラットフォーム技術部会幹事を務める。
第6回
林学者本多静六がめざした理想的な温泉場と公園、そして林業の未来
11月20日(木)18:00〜19:30
会場 中央カレッジグループ本部ビル6Fホール / 受付開始 17:30 開演 18:00
渋谷 克美 本多静六博士を顕彰する会 顧問
講座のポイント
日本の公園の父といわれる本多静六が提言した伊香保温泉の温泉都市計画と敷島公園の改良設計とはどのようなものであったか。本多静六の公園設計の特徴を整理すると共に林学者として100年前に予言した森林・林業の未来像と現状について、埼玉県本多静六賞受賞者事例を参考に考察します。
プロフィール
國學院大學文学部史学科卒。本多静六が1992年に埼玉県旧菖蒲町の名誉町民になった時から顕彰事業に携わる。以後毎年「本多静六通信」を発行(久喜市HP参照)。久喜市文化財保護課長の時に「本多静六記念館」の整備を担当。2019年に久喜市教育委員会教育部長を最後に退職。本多静六博士を顕彰する会会長、現顧問。埼玉県本多静六賞選考委員。久喜市教育委員。編集本:『林学界の巨星 本多静六の軌跡』『本多静六-森と公園を愛した人-』『写真集 人生即努力 努力即幸福』等