2026年度講座スケジュール

メインテーマ
「歴史的な文化資源の保存と活用」



第1回
イタリアの文化資源の保護
―歴史都市から景観まで―

5月21日(木)18:00〜19:30
会場 中央カレッジグループ本部ビル6Fホール / 受付開始 17:30 開演 18:00

 ウーゴ ミズコ 学習院大学 教授


講座のポイント

イタリアは文化的にさまざまな背景を持つ地域から成る。そのため、各地域に固有の文化資源が存在する。それらの保護活動においては、周辺環境に応じた文化資源の活用と、さまざまな価値を有する遺産のバランスが課題となっている。

プロフィール

ミラノ工科大学建築学部、ミラノ工科大学工学系研究科歴史的建造物保存修理学専攻(イタリア)を経て、東京大学で博士号(工学)を取得。
ユネスコで文化財の保護や世界遺産条約の履行に携わり、東京文化財研究所・文化遺産国際協力センターを経て、現職。国際交流手段としての文化遺産の活用と人為的な被害を受けた文化財の扱い方に関する研究を進めている。日本建築学会、日本ICOMOS国内委員会、ヨーロッパ日本研究協会(EAJS)委員、Our World Heritage財団理事。

第2回
遺跡と行田
―歴史遺産を未来に―

6月25日(木)18:00〜19:30
会場 中央カレッジグループ本部ビル6Fホール / 受付開始 17:30 開演 18:00

 浅見 貴子   行田市教育委員会 文化財保護課


講座のポイント

行田(ぎょうだ)市には、特別史跡 埼玉古墳群をはじめとする古代ロマンを語る遺跡・遺物が数多くありますが、こうした遺跡は、どの時代でも開発による消滅の危機を常にはらんでいます。人々が文化財と向き合ってきた歴史、これからの関わり方を考えます。

プロフィール

東京都出身。2004年に駒澤大学大学院人文科学研究課日本史学専攻修了、同年行田市に入庁し、教育委員会生涯学習部文化財保護課に配属される。2009年に行田市郷土博物館に異動。以後、2024年まで考古額資料担当学芸員として企画展などの展示を担当。主な担当展示は、第29回「相撲 ―いにしえの力士の姿―」(2015年)、第27回「古代への扉を開く ~行田発掘物語~」(2017年)など。2024年に再び文化財保護課に異動となり、現在、日本遺産推進事業、埋蔵文化財発掘調査などの業務を担当。

第3回
鎌倉・足利時代の歴史を活かしたまちづくり
―足利市の事例―

7月23日(木)18:00〜19:30
会場 中央カレッジグループ本部ビル6Fホール / 受付開始 17:30 開演 18:00

 大澤 伸啓  足利学校研究員・学芸員


講座のポイント

足利市は、室町幕府の初代将軍・足利尊氏のふるさとで、足利氏ゆかりの鑁阿寺や樺崎寺跡など鎌倉~室町(足利)時代の寺社等が多くあります。これら歴史遺産のまちづくりへの活かし方、今後の課題についてお話しします。

プロフィール

明治大学文学部史学地理学科考古学専攻卒業、足利市役所に入庁。史跡足利学校跡の保存整備、史跡樺崎寺跡や史跡藤本観音山古墳の発掘調査、史跡指定を行う。足利市立美術館長、生涯学習課長、史跡足利学校事務所長を経て定年退職。現在は、足利学校研究員・学芸員として勤務のかたわら立正大学非常勤講師を勤める。研究テーマは、中世考古学、日本庭園史、足利の歴史、史跡の保護・活用。主な著書『樺崎寺跡』。

第4回
みつける・のこす・いかす
―”戦国遺産”とまちづくりー

9月25日(木)18:00〜19:30
会場 中央カレッジグループ本部ビル6Fホール / 受付開始 17:30 開演 18:00

 青木 裕美  埼玉県立文書館 学芸員


講座のポイント

人気が高い戦国時代。そこにはドラマや映画に見られる群雄割拠の物語とは少し異なる史実があるかもしれません。そして、驚くほど残されていない戦国時代の文化遺産。保存と活用の両側面から、文化遺産の在り方を皆さんと考えたいと思います。

プロフィール

1975年群馬県生まれ。中央大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。群馬県立高等学校教員、群馬県立文書館指導主事、群馬県立歴史博物館学芸員を経て、2020年より埼玉県立文書館学芸員。地域史料の保存・活用に取り組みながら、戦国時代後期から江戸時代初期の地域社会や文書の伝来について研究しています。

第5回
歴史都市川越
―町並み保存の軌跡をたどる―

10月22日(木)18:00〜19:30
会場 中央カレッジグループ本部ビル6Fホール / 受付開始 17:30 開演 18:00

荒牧 澄多  NPO法人川越蔵の会


講座のポイント

今や、蔵造りの町並みとして、我が国有数の観光地となった川越。そこには、市民活動とともに歩んできた商店街、それに呼応する行政があった。その軌跡をたどりながら、歴史都市川越の特徴とその保存を考える。

プロフィール

1956年埼玉県川越市生まれ。東京都立大学大学院工学研究科修士課程修了。元川越市職員(建築)。営繕、駅前再開発、文化財保護、都市景観、市立博物館等に携わる。また、伝統的建造物群保存地区、歴史的風致維持向上計画、景観計画等にも関わる。NPO法人川越蔵の会、NPO法人全国町並み保存連盟、川越織物市場の会等の市民団体の会員。

第6回
戦後昭和の建築文化を継承する
―保存活動を通じて学んだ経験から―

11月26日(木)18:00〜19:30
会場 中央カレッジグループ本部ビル6Fホール / 受付開始 17:30 開演 18:00

藤木 竜也  千葉工業大学 教授


講座のポイント

戦後80年を迎え、文化財建造物には戦後昭和の歴史的建造物も加わり様相を変えつつあります。これらは日々の暮らしの傍らにあるリビングヘリテージであり、これを継承する意味を皆様と考える機会にしたいと思います。

プロフィール

1980年千葉県生まれ。2008年千葉工業大学大学院工学研究科工学専攻修了。博士(工学)。米子工業高等専門学校助教を経て、2014年より千葉工業大学准教授。2023年同教授。2024年よりDOCOMOMO Japan理事。専門は日本近代建築史、日本近代住宅史、歴史的建造物の保存活用。文化財の指定・登録に関わると共に米子市公会堂(1958年村野藤吾設計)、千葉県立中央図書館(1968年大髙正人設計)など各地の歴史的建造物の継承や調査研究活動に取り組む。