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医薬販売学科からのお知らせ
水でも食中毒
2021.10.25 - mon
みなさんこんにちは。
ヒト・モノ・カネ・情報に強い登録販売者を育成し、
最速で店舗管理者の育成を目指す医薬販売学科です。
最近、水が原因による健康被害が目立ちます。
水道が普及後に生まれた私たちは、安全な水が飲めることがありがたい事だと忘れがちです。
水道水は水道法で蛇口から出てくる水の塩素濃度が0.1mg/L以上になるように
決められており、貯め置きせずにすぐに使えば食中毒が起こらないように調整されています。
井戸水は浄水処理をしていない場合、細菌やウイルスが入っていることがあります。
病原性大腸菌、ノロウイルス、カンピロバクター、ウエルシュ菌、ボツリヌス菌…
井戸水を煮沸すれば大丈夫と思うかもしれませんが、
ウエルシュ菌やボツリヌスス菌などは簡単には死にません。
せっかく野菜や果物を洗ってきれいにしても、水自体が問題なら本末転倒です。
1年に1回は水質検査をするのが望ましく、1万円位の価格で検査ができます。
食中毒で代表的なのが下痢。
もし、細菌やウイルスが原因で下痢した場合、むやみに「下痢止め」を飲むと、
かえって症状が長引くことがあります。
下痢は細菌や細菌の毒素を体外へ排泄しているのですが、その働きを薬が妨げてしまいます。
薬を販売する際はどんな製品をお勧めするか、購入者の症状を伺い、
最善をお伝えする訳ですが、何が体調不良の原因か解らない場合は大変困ります。
どんな可能性を考え、どんなアドバイスを行うか、とても重要です。
受診の機会を奪わないようにアドバイスするのも登録販売者の責務です。