農業と環境の授業の中で、畑の植生調査を行いました。
除草作業が行われたところは当然のことながら雑草が少なく、調査に不向きです。
そこで、雑草が生えている収穫間近のジャガイモの畝(うね)で行いました。
テリミノイヌホオズキ、ハキダメギク、ノゲシ、オヒシバ、スベリヒユをはじめ、
10種類を超える植物が確認できました。
ところで、現在放映されている朝ドラ「らんまん」は植物学者牧野富太郎を描いていますが、
そこで雑草という言葉を使うと「雑草という名の草は無い」と怒られそうです。
また、昭和天皇も「名の無い花が咲いていた」という話しかけに
「名の無い植物は無い」と応えられたようですが、
植物も個々の名前で呼ばなければいけないのでしょうね。
そういえばドイツでも雑草の双葉(出芽した時)の写真の一覧がありました。
それを見ると、どの植物が畑に生えてきたかが分かります。
ただ、双葉なので、その特徴を見極めるのは難しかったですが、、、。
ちなみに、その写真の一覧、農薬会社のものでした。
さて、今回の調査で注目しているのはハキダメギクです。
名前は牧野富太郎が掃きだめで発見したことからつけられたそうですが、
ちょっと可哀そうな気がします。
話を本題に戻し、ハキダメギクは有機栽培を行っているほ場でよく見ます。
また、葉に含まれる養分も他の植物より高いので、
ハキダメギクが畑の状態を指標する植物として
脚光を浴びる時が来るのではないかと、秘かに思っています。
農業と環境の問題、その奥は深いですが、
植物をみることがその入口の一つになればと思っています。